キミキス*Kimikiss SS図書室
PS2ソフト「キミキス*Kimikiss」(©2006 ENTERBRAIN,inc.)のメインヒロイン・星乃結美をメインにした創作小説図書室です。

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2人の廊下 -1-

2学期の授業の初日。
「はい、それじゃあさっそく宿題を回収するから後ろから前に回して」
現代国語担当の川田先生の号令がかかる。
(…あっ、しまった!)
現代国語の夏休みの宿題を家に忘れてきてしまった。僕がどういう状況かを察してか、先生が眉をしかめながら僕の方へ歩み寄ってくる。
「相原君、その顔はもしかして…」そのもしかしてだ。
川田先生は普段は優しいんだけど、宿題忘れにはめちゃくちゃ厳しいから忘れないでおこうって思って机の上に置いてたのに。
「ふう…まだ夏休みボケが抜けてないみたいね。というか、あなたのそのだらしなさは1学期から変わってないじゃない。夏休みでちょっとは進歩したかと思ったら…。仕方ない、今日は特別に1時間廊下に立ってもらおうかしら」
いつになく強い口調で先生は僕を叱りつけた。
(初日から何をやってんだ僕は…)
自分を責めながら席を離れて廊下に出ようとすると、
「あの…」
窓際からか細い声が聞こえた。


「すみません…私も、宿題忘れました」
「えっ?」
「えっ?」
教室の視線が一気に窓際に集中する。その声の主に川田先生が、クラスのみんなが、そして僕が驚いた。
「星乃さん、あなたが?」
先生は目を丸くしている。教室にいる2-Aの全員も、声の主の意外な発言に呆気にとられている。
声の主は星乃結美。僕とは1年から同じクラス。彼女は見た感じかわいいけど目立たなくって地味だから、今まで話しかけるチャンスはなかった。
話したことはない。でも、僕は目立たないけどかわいい星乃さんが密かに気になっていた。
星乃さんはマメな性格らしく、宿題を忘れた…なんてことは今まで一度も見たことがないし聞いたこともない。その彼女が宿題を忘れた。教室にいる誰もが耳を疑うのも無理はない。
我に返った先生が、
「珍しいこともあるのね…」
と一言呟き、
「ふう、仕方ない。星乃さんも廊下に立ってなさい」
とため息混じりに星乃さんに告げた。星乃さんは「すみません…」と一言言って席を立つ。
「はい、宿題忘れたのは2人だけ?なかったら回収終わって授業を始めるわよ」


誰もいない廊下に2人っきり。
僕は廊下の窓側、星乃さんは教室側に立っている。要するに対面状態だ。
あの星乃さんが目の前にいる。僕はあまりに緊張して目線を下げるしかなかった。内心はもちろん穏やかなはずがない。
「相原、君…?」
星乃さんが小声で僕に話しかけてきた。僕は顔を上げ、口を開けて話そうとしたけれど、あまりの緊張に口元は震えて舌は回らず。
(あ、あ…)
気持ちだけがはやって思うように口を動かせない。頭に血がどんどん上っていく。
「…だ、だいじょう、ぶ?」
星乃さんが心配そうな顔をしながら僕を見つめる。
(そ、そんなに見つめないでくれ…)
緊張とドキドキが交互にやってくる。脈がどんどん速くなって、頭はボーッとする…。



「…相原君?相原君!」
連載第1弾です。
原作とは少し違った出会いにしてみました。
こんな出会いもありかな、と思ってます。
SSは初心者ゆえ、読みにくい文章なのはご勘弁を…。
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学

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星乃裕一

Author:星乃裕一
SS書き5年目。

『キミキス』『TLSS』(PS2)の二次創作をやってます。
『アマガミ』の二次創作もぼちぼちと。


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