キミキス*Kimikiss SS図書室
PS2ソフト「キミキス*Kimikiss」(©2006 ENTERBRAIN,inc.)のメインヒロイン・星乃結美をメインにした創作小説図書室です。

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2人の廊下 -5-

「そういえば、星乃さんが何で図書室に?」
「だって私、図書委員だから…」
「あ、そっか」
「フフッ」
----そんな会話を交わしながら、僕は夕方まで星乃さんと図書室で過ごした。
星乃さんと話したときのドキドキする感覚は、下校中も家に帰ってもしばらくは消えないでいた。
あの星乃さんと、話ができた。そして、友達にもなれた。
思わぬ形で舞い込んできた大チャンスを、みすみす逃すわけにはいかない。
ベッドの上で寝そべりながら、この先のことをいろいろと考えた。
どうすれば星乃さんともっと仲良くなれるのか。
どうすれば彼女との距離を縮められるのか。
ない知恵を振り絞って、考えに考えた。

(今までの消極的な性格を変えよう。そうして星乃さんともっと仲良くなろう)
出た結論は決していいものじゃない。でも、何かきっかけがあればいいと思った。
僕は自分を変えると決心した。


次の日から、僕は星乃さんに会う機会があれば少しでも会話をするようにした。
休み時間、教室移動、放課後…
最初は会話が続かなくて苦労した。僕と星乃さんとの接点…クラスが1年の時から一緒、ということだけ。話したのも保健室での会話が初めてだ。
星乃さん自身のことはまだあまり知らない。
「この前ネットで見つけたんだけど…」
と話題を振っても、
「そ、そうなんだ…」
と反応は鈍い。
僕はネットが好きだけど、彼女はあまりネットには興味がない様子。
逆に、
「この前こんな本見つけたの」
と星乃さんから話題を振ってくれても、僕はあまりいい反応ができない。
「へ~」と気の抜けたような相槌を打てるくらい。
星乃さんは本が好きだけれど、僕はあまり本を読まないし読むといってもマンガばかり。
致命的な僕の会話スキルのせいで、すれ違いばかりの会話が続く。気まずくなって、
「ごめん、用事があるから」
って嘘をついてつい逃げ出したこともあった。


「女の子と会話するのって難しい…」
「どうしたんだ、急にそんなこと言いだして」
柊との会話で、僕は悩みを打ち明けた。
「女の子と普通に話せるお前がうらやましいよ」
「俺はいたって普通に会話してるだけだが?」
「え…?」
「なぜそんな顔をするんだ。何か『女の子と話せるようになる秘訣』があるとでも思ったのか?」
鋭い。さすがは親友。
「どうやら図星のようだな」
「う…」
言葉に詰まる僕に「やれやれ…」と見かねたような表情を浮かべながら、柊は助け船を出してくれた。
「で、その話し相手というのは誰なんだ?」
僕は柊の質問に答えるように、星乃さんのいる方向に目を遣った。
「なるほど、彼女か」
相手が誰かを把握した柊は、僕の耳元に手を当て、耳打ちでアドバイスをくれた。
「……えっ!!」
「そんな大きな声を出すなよ、バレるじゃないか」
「ご、ごめん…」
柊が僕にくれたアドバイスはこうだ。
ただ相槌を打つだけだと会話が続かないのは男も女も変わらない。
会話で大事なのは、相手の好きなことに食いついてみること。
お互いの好きなことが一緒なら問題はないが、お互いの好きなことが違うのなら、相手の好きなことについてもっと深く聞いてみるといい。
星乃さんが好きなことを君が把握しているのなら、それについてもっと聞けばいい。
そうすれば、彼女は自然と心を開いてくれるだろう…と。
「100%うまくいくとは限らないが、頑張れよ、相原」
「ああ」
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学

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Author:星乃裕一
SS書き5年目。

『キミキス』『TLSS』(PS2)の二次創作をやってます。
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