キミキス*Kimikiss SS図書室
PS2ソフト「キミキス*Kimikiss」(©2006 ENTERBRAIN,inc.)のメインヒロイン・星乃結美をメインにした創作小説図書室です。

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Kiss in the Rain ~前編~

2話構成の1周年記念SS。


勘違いもほどほどにね、光一くん。
++++++++++


相原光一様


この度、輝日南高校特別パーティに当選いたしましたので、
ここに通知いたします。


輝日南高校特別パーティ主催者




「何だ、これ?」
ポストに入っていた奇怪な手紙に首を傾げつつ、僕は部屋に戻り机の上に封筒を置いた。
住所も消印もない・・・ということは、主催者という人物がポストに直接入れたのだろうか。
僕の家を知っているということは、僕も相手のことを知っているはず。
宛名の筆跡を見ても、誰の字かさっぱりわからない。封筒の裏に差出人の名前もない。
こんなことをするのはいったい誰だ…?
疑問符でいっぱいの頭のまま、もう一度封筒の中の招待状を読み直した。


日時は5月25日夜6時。
場所は輝日南高校家庭科室…。
(家庭科室…)
あの教室に学校の全員が入るとは思えない。
やるとすれば、限られた人数でやるパーティになる。
しかも、家庭科室といえば家庭部が使っているはず。
まさか…家庭部が主催者?それにしては招待状の文章が堅苦しすぎる。
じゃあ誰がこんなことを企画するんだ?
というより、そもそも何のための企画なんだ?
―――謎だらけ。
気味が悪い。
(もう、いいか)
半分投げやりになったところで、ドアをコンコンと叩く音が聞こえてきた。
「お兄ちゃ~~ん」
ドアの向こうから菜々の声がする。
「ドア、開けるよ?」
「ああ」
ひとこと返すと、菜々は僕の部屋に入ってきた。
妹は机に座っている僕を一瞥し、手元にある招待状に目をつけた。
「あ、お兄ちゃんの元にも届いたんだ~」
「菜々にも届いたのか?」
「うん」
頷いて僕に見せた紙は、僕が持っていたものと同じ文が綴られていた。
「菜々、お前…行くのか?」
「うん!行くつもりだよ。お兄ちゃんは?」
正直、迷っている。
でもそのまま言うとこの妹のこと、「一緒に行こう」と言いかねない。
それは勘弁。
「悪い、行かないことにしたんだ」
「え~~っ!?一緒に行こうよぉ」
「行かないって言ってるだろ?だから一人で行ってこいよ」
不服そうに膨れっ面をした菜々に畳み掛けるように、僕は言葉を吐き捨てた。
それを聞いた菜々はプイッとそっぽを向いたまま部屋から出て行った。
(やれやれ…)
一難去って、ほっと一息ついた。


でも、パーティのことが気になる。
気になって仕方がない。


当日。
授業が終わると、時間まで屋上で時間をつぶす。
招待状に書いてあった時間に近づくと、僕は家庭科室へと向かった。


家庭科室前。
来てみたはいいけれど、教室は真っ暗。
人のいる気配もない。
(誰もいないのか…)
やれやれ、とため息をいくつかつきながら扉を引き、教室に入る。
そして電気のスイッチをつけようとした瞬間。
「うわぁっ!!」
いきなり後ろから羽交い絞めに遭い、目隠しをされる。
さらに手足を縛られ、何かに乗せられた。
(どこに連れて行かれるんだ…!?)
乗せられているものがゆらゆらと不安定に揺れて、恐怖心を煽られた。
「これ、吸う…快感…」
低い声の女の子の声がすると、僕の鼻に布のようなものが近づいた。


++++++++++


気がつくと、僕は理科室の机の上に寝ていた。
そばでぐつぐつとお湯が沸騰する音がする。
「やっと目が覚めたようね」
「…二見さん」
漆黒の髪にシンクロするような黒いドレスを着た二見さんは、コーヒーを飲みながら蔑むような視線を僕に浴びせた。
「あんなにあっさりと羽交い絞めに遭うなんて、あなたもドジね」
…二見さんに言われたくないよ、と言いかけて喉でこらえる。
ヘタなことを言ったら後が怖い。
「どうして羽交い絞めに遭ったことを?」
「あら、気づかなかった?あの部屋にいたのよ、私」
僕が鈍感だったのか、それとも彼女が気配を隠していたのか。
思案を巡らせていると二見さんは僕に近寄ってきた。
「いつまでもそこに寝そべってるつもり?パーティが始まるわよ」
「…あ、そうか」
起き上がってみると、どうも服の着心地がさっきと違う。
気になって足元から見てみると…。


黒のタキシード!!??


いつの間にこんな格好に…と驚いていると、二見さんが口を開いた。
「着替えさせてる間、しっかり見させてもらったわ。なかなかいいサンプルだったわよ」
「サンプルって二見さん…まさか…」
「あら、何か問題でも?」
問題も何も、生まれたままの姿を見られるなんて…。
今までも彼女の“実験”に付き合ってきたけれど、まさか自分の知らない間にこんなことをされるとは思わなかった。
「相原、早く行くわよ」
「あ、うん」
羞恥心を抱えながら、僕は二見さんと会場へと向かった。
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学

コメント

どうもこんばんわ。前編読みました。後編で、どんな展開が待っているのか楽しみです。
【2007/05/27 02:17】 URL | kazu #-[ 編集]
お久しぶりですm(__)m
キミキスアニメ化ですね~。
しかし自分にとっては咲野明日夏のドラマCDが発売されるほうが楽しみですが・・・(笑)
【2007/07/11 12:04】 URL | 雷 #-[ 編集]
>kazuさん
ごぶさたしてます。
後編は正統な流れにはしてません。
ちょっと冒険してみました。

>雷さん
ごぶさたしてます。
メディア展開が1周年を機に加速してる気がしてなりません(笑)
【2007/07/15 01:18】 URL | Author #y/MN7pSg[ 編集]

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